はじめに|「忙しいのに儲からない…」その理由は?
「現場はフル稼働。人も重機も休みなし。それなのに利益が残らない…」
こう感じている解体業者さん、多いのではないでしょうか?
それ、もしかしたら原価の見えない経営になっているのかもしれません。
解体工事では、
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人件費
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重機・車両の稼働
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廃棄物処理費
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工期と段取り
など、見えにくいコストが積み重なりやすい業種です。
そこで今回は、利益が残る会社に変わるための**「原価を見直す5つの視点」**を徹底解説します。
原価管理が曖昧な業者が抱える3つの共通課題
まずは、原価管理がうまくできていない会社に見られる3つの特徴です。
① 見積が「ざっくり感覚」
職人の経験と勘に頼った「一式〇〇万円」という見積。
実際にかかったコストとの差異が見えず、どこで利益が出たか・出なかったかが分からない。
② 現場ごとの収支が把握できていない
全体の月間売上・支出は把握していても、現場ごとの採算性が不明。
「儲かっている現場」と「赤字の現場」が混在していても気づけない。
③ 原価意識が現場に浸透していない
作業スタッフに「利益」や「コスト」の意識がなく、無駄な時間・材料・手配が頻発。
コストを見直すための5つの視点

ではここから、コスト構造を“見える化”し、改善につなげる5つの視点を紹介します。
① 人件費管理の最適化
職人の時間=コストです。
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1人1日いくらの人件費か?
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現場ごとに何人・何日かかったか?
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残業や早出が多くないか?
これらを把握し、**「この現場は〇万円の人件費で終えるべき」**という基準を持つことが重要。
特に多能工化・段取りの見直しで工期を短縮するだけでも、大きな削減効果があります。
② 重機・車両の稼働率と配車効率
重機やダンプの稼働率が低い現場では、**「使っていないのにリース料だけ発生」**という事態に。
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稼働時間と待機時間のバランス
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トラックの配車距離と回数
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不要な搬入・搬出の発生有無
などを見直すことで、機械のムダを削減し、原価率を抑えることができます。
③ 廃棄物処理費の実態把握と見直し
解体工事の中で、最もコストのブレが大きいのが廃棄物処理費です。
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きちんと分別できているか?
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処分場ごとの単価差を把握しているか?
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段取り次第で運搬効率は上がらないか?
処分費は“現場で決まる”とも言われます。分別の徹底や提携処分場の見直しで、大幅なコストカットにつながる可能性も。
④ 工期・段取りによるロス削減
解体業の利益は「スピードと段取り」に直結します。
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段取り不足で1日遅れる
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段取りが良くて1日早まる
たった1日の差でも、人件費・リース料・管理コストなどはバカになりません。
事前打ち合わせ・工程管理の強化で、全体の利益率が改善されます。
⑤ 現場ごとの収支を「見える化」する
最後にもっとも重要なのが、“どの現場が儲かったか”を数字で把握すること。
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見積と実績の差異
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各項目(人件費・機材費・処分費など)の比率
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粗利率と損益分岐点
これらをまとめた「原価シート」や「現場ごとの収支一覧」があれば、次の見積精度も上がります。
原価を見える化するためのツールと仕組み
「見える化」は紙とエクセルだけでも可能ですが、効率よく行うにはツールの活用が効果的です。
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現場日報アプリ(作業員・重機の稼働記録)
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見積・請求の一元管理システム
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原価管理テンプレート(Excel)
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月次収支グラフ化ツール
社内全体に原価意識が共有され、「みんなで利益をつくる」文化が育ちます。
「解体の達人」の活用で利益率を上げた成功事例
原価管理の重要性を理解しながらも、「何から手をつけていいか分からない…」という声もよく聞きます。
そこで活用したいのが、**「解体の達人」**です。
✅ 売上UPだけじゃない!「利益UP」も支援
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高単価での直接依頼を紹介
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商談の成約率を上げるサポート
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適正価格での見積もり構成アドバイス
✅ 反響データの見える化
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どのページ・記事が反応されているか
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問い合わせ経路と成約率の分析
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地域別・季節別の反響数を可視化
これにより、「どこに力を入れれば売上も利益も上がるか」が明確になります。
まとめ|利益が出る現場づくりは“数字”から
現場がどんなに忙しくても、利益が出なければ意味がありません。
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人件費は適正か?
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重機は無駄なく動いているか?
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工期は短縮できないか?
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廃棄物はしっかり分別できているか?
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現場ごとの収支を把握できているか?
これらをチェックし、改善するだけで、利益率は確実に上がります。
そして、利益が出れば、
→ 職人に還元できる
→ 設備に投資できる
→ 採用も強くなる
→ 結果、さらに良い仕事ができる
という好循環が生まれます。
「解体の達人」では、単なる集客ではなく、利益体質の会社づくりを本気で支援しています。
気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。